きゃまきのブログ

アウトドア好き陰キャがライフログ残すだけ

2021年所感とよかったもの

今年の感想とよかったものを雑多に書くだけ。ジャンル別で気が向けば個別記事書きたいがまとめは年内にやりたいので。

ジャンル別でなるべく今年新作となるものを優先するつもり(本は例外)。本が一番役に立つので最後に置いた。そこまでたどり着いてくれ。

 

●音楽

全然聞かなかったのもあるが私的には不作だった。10選書こうとも思ったが10曲も選ぼうと思うほどの曲がなかった。

 

・きんいろローダンセ

きんモザ関係であることを抜きにしてもkzサウンドに白戸ブラバンで圧倒的多幸感を得ることが出来る。

きんモザ曲はキャラソン含めて~~いろ+花の名前なんですが最後の最後にこの組み合わせは反則でしょ。

・les plumes

2連kzサウンド。空前の心臓ブームにアニメの方は話題を持っていかれたがTRINITYAiLE曲はずっと聞けるサウンドなんですよね。

・ドレミファSTARS!!

圧倒的多幸感ソングその2。ここまで多幸感あふれるの凄くない?

・トンデモワンダース

言葉遊びと音遊びがうますぎる。繰り返し曲って音楽理論とか関係なく完全にセンスだと思うんですけどsasakure.UKさんのは外れない気がする。

ヒプノシスマイク -Groly or Dust-

カラオケが大変。ただヒプマイの全体曲は口ずさみたくなる度が高く、声優にやらせるというコンセプトも含めて思うがままに動かされているなあと思う。

・wi(l)d-screen baroque

劇スより。ギターの音色実はあんま好きじゃないがこれは電車の演出も相まってかっこよすぎる。

・美しき人 或いは其れは

真矢!!!!!クロディーヌ!!!!! 今年はこいつにすべて破壊された。セリフ含めほぼ暗唱できるようになったのでカラオケしたいが入ってねえ。早く入れてくれぇ。

 

アニソンばっか。それ以外だとジェイコブ・コリアーとクラシックしか聞いていないのもあるが、劇スの曲をずっとループしているのが拡張できなかった最大の理由だと思う。見返してみるとブラバン曲と多幸感ソング好きすぎでしょ。

今年はボカロP出身が特に活躍した印象。kzさんのパラリンピック作曲や上記sasakure.UKさんのトンデモワンダースがTiktokでブームになったらしい等。来年はアイカツ、リステ並みのつよつよ楽曲コンテンツを見つけたい。

 

・漫画(四コマ以外)

こっちは不作気味。今年面白かったバトル漫画を紹介するぜ!

 

いじヤバ!淫獄団地!忍極!

 

以上だ!

...それでいいのか?

 

・いじめるヤバイやつ

もうそこそこ経ってるが今年になって知ったので...初期の内容からこうなるなんてわからんからしゃーない。いじめとは何かについて考えさせられるホラーサスペンスミステリーギャグバトル漫画。スピーディーさ、展開の読めなさを描く力が高くこれが群像バトルものとかみ合っている。

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うーん、これはバトルもの!個人の感想としては嘘喰い彼岸島を混ぜたような漫画。そんな漫画があるのかという話だが世の中あるもんである。二巻の時点で「ん?」となるだろうが3巻~4巻の探偵篇までいけばわかるはず。こういうおすすめの仕方は嫌いだがこうするしかねぇ。みんなで困惑しよう。

 

・淫獄団地

説明不要。パワーワードの多さと普通にバトル漫画しているところが高評価ポイント。

 

・忍者と極道

厳密には去年枠だが年末にかけて熱すぎたので...日本を陰から守る忍者<しのは>vs悪のカリスマ極道<きわみ>が、素性を知らない表では友達として裏では知らずして敵としてとんでもバトルを繰り広げる。セリフ回しもあるがシンプルに熱い展開をするので見ていて楽しい。遂に...というところで安易に逃げずしっかり描き切る方向のようなので翌年も楽しみ。

 

・ワールドイズダンシング

室町ダンスレボリューション。能を体系化した世阿弥の成長を書くのをベースにしつつ、「舞う」ことに没頭していく様の演出力がうまい。現段階では時代小説チックだが世阿弥を選んだ理由は割とはっきり予想できるのでバランス感覚も良い。

 

・最果てのソルテ

水上悟志新作。初めからもうすこ。面白いのはわかっているので完結してください。

 

ハイパーインフレーション

知略バトル風シュールギャグ。奴隷出身の主人公が体から偽札を出す能力で金本位制社会を壊す。別に知略バトル部分すべてがギャグというわけではないのだがところどころおかしい。ジャンプ期待枠。

 

・THIS コミュニケーション

上と被る感じの枠。殺しても前一時間の記憶を失うだけで死なない少女たちを主人公のデルウハ君が口封じとして殺していく自業自得を愉悦する漫画。現状俺ツエー系に分類されるので+αがほしいところはあるがデルウハ君が変わるとそれはそれで面白くないので難しい。

 

※追記

異世界喰滅のサメ

サメ映画に知見がある人にとってはパロディ要素がうまくちりばめられており面白いギャグマンガ。サメ映画を見てない人はサメ映画を見ればいいじゃない!と言いたいところだがサメ映画のほとんどは面白くないのでお勧めできないという致命的なバグを抱えている。オススメできる範囲が狭すぎるだろ...

 

・きたない君がいちばんかわいい

序盤の展開だけだとダーク目の微エログロに見えるが、真骨頂は一転攻勢してから。そしてタイトルの意味も変わってくる。多くは語りませんが、苦手な人は苦手かも。

 

四コマ漫画

打って変わってここ十年で一番の豊作。

 

・はなまるスキップ

神の書。1巻での反コミュニティ的な行動によるブラックギャグに目が行きがちだが、はぐれ者たちの日常という意味では立派なきらら作品である。

https://www.amazon.co.jp/dp/B093PTM21T/ref=cm_sw_r_tw_dp_7J8CVRTYRZ731HJPVXET

 

後表紙オサレすぎん?みんなでぽかぽかしましょう!

 

・またぞろ。

4oty大賞。留年した人が多い界隈にいるのでもしかしたらハマるかもしれない一方ティアが共感しにくい側面も多い作品と思う。誤解を恐れず言うと発達障害に近い主人公穂波殊のリアル感、解像度の高さが恐ろしい。とにかく「こうなりたい」ではなく「こうじゃだめだ」が先行するのでいろいろうまくいかず、挙句は自己嫌悪に繋がり、穂波殊は留年する。そこへきらら的成熟したキャラたちとの交流から、今の自分を認めること、何がしたいのか見つけること、周囲の人間は自分で思っているほど怖いものではないことにきづけるか。

 

・しあわせ鳥見んぐ

バードウォッチング漫画。これだけだと美少女に趣味やらせたシリーズなのだが、本作は身近な鳥を観察するバードウォッチングが美大生主人公の悩みである「個性がない=描きたいもの、表現したいものがない」に対する解「身近にも特別がある」を導く働きを担っていることで、バードウォッチングの紹介だけでなく、キャラクターへの理解の深まりに繋がっている。四コマの構図の開拓にも意欲的で、映像出身の作者ならではの考え方視線誘導を活用した俯瞰、アオリの活用等面白い。これが4oty3位ってマジ?今年レベル高すぎだろ...

 

・ホレンテ島の魔法使い

大昔の魔法使いの伝説を残念な形で観光資源にしている街の日常四コマ...と思いきや緩急あるギャグを挟みつつ魔法、ホレンテ島の謎に迫っていく構成が非常に引き込まれる。原作者がアニメーターなので4コマをアニメ絵コンテチックに見立てたミュージカル演出が圧巻。ごちうさとドまぞのハイブリットみたいな作品。

 

・ぬるめた

同人発「めたりあるあんふぃくしょん」略して「ぬるめた」がきららにやってきた。人造人間くるみ含め4人がくるみを改造したり可愛がったりだべったりする非日常系日常四コマ。これだけだとキルミー感あるが、話としてはゆゆ式の方が近い。魔改造されるのにJKの日常感がすごい。JK日常が何かは俺は知らんけど。この会話のリアリティをぜひ味わってほしい。

 

・妖こそ怪異戸籍課へ

設定の作りこみが随一。1万人以上の無戸籍者がいる現代日本に、妖怪を無戸籍者として扱い、サポートしていく部署のお役所コメディ四コマ。単話の構成力の高さ、元の妖怪の設定の活用等ハイレベル。

 

・ニチアサ以外はやってます!

まだ一巻出ていないがすでに来年4oty大賞筆頭だと思う。特撮研で自作の特撮を作っていく作品だが、四コマの使い方が巧みで現代きららの集大成という感じ。後特撮勢曰く細かいネタが多いらしい。1巻出たときに個別記事書きたいね。

 

こいつ四コマのことになると早口になるな。

 

●映画(アニメ含まず)

ワイスピと007しか見てない。キングスマンを見に行けずじまいで年越してしまった。ワイスピは次何やるんですかね?007はキングスマンに煽られて当然の出来だったと思う。

 

●アニメ(映画含む)

アニメ映画は文句なく大豊作だったでしょう。TV放送は心臓枠しか見てない。空前の心臓ブーム何だったんでしょうね(しかも来年チェンソーマンがあるので心臓アニメは続く。)

 

・劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライト

Amazon.co.jp: 劇場版 少女☆歌劇 レヴュースタァライトを観る | Prime Video

全てを破壊された。正直TV版そんなに好きじゃなかったが、「Discordの集会で見たから見るか~」とみたらとんでもない出来だった。数日仕事に身が入らなかったし、今も脳内の真矢クロが「真矢!!!!!」「クロディーヌ!!!!!」と叫んでる。ニーチェの神の否定と解説されてはぁ...となってたが、本作に関しては完全にその通りだろう、特に真矢クロのレヴューは。一組ただの痴話げんかしてたのいたけど。

顔のいい女がデケー声でクソデカ感情をぶつけ合うの好きすぎて延々と見返してしまっている。俺も次の舞台へ向かわないといけないのに...

 

・アイの歌声を聴かせて

吉浦監督完全新作。ジュブナイルSFミュージカルの金字塔となったと思う。Twitterを見る限り話部分が評価されているが、この監督の真骨頂はやはり見ていて楽しい映像を作る、この一点が一番だと思う。パテマの浮遊感やイブのカフェの空間感と解決篇のすっきりさ。別に話の展開そのものは新規性があるわけではないが心地よくハマる感がたまらない。「こういう設定があってぇ(ニチャァ)」みたいなのがにじみ出てると「展開もわかるし別に面白くないが?」となってしまう天邪鬼だが、吉浦監督の場合は見せたいアニメーション映像があるうえでの展開の作りこみだからそういう厭らしさがないのだろう。アニメはいいアニメーションが重要というところがなんだか忘れられがちに感じることが多いと感じるのでもっとこういう作品が人気になってほしい。

カルト的人気を得ておりまだまだ一部映画館では上映されてるので正月暇だろうから見ようね。

 

・映画大好きポンポさん

なんとなく見たんですが、途中で「これ絶対今敏監督の系譜だろ」と思ったら案の定だった。こんなつよつよカットが連続することある?劇中劇のリアリティさを出し、アニメ内の虚構と現実の境界線を侵犯するような感覚は完全に今師匠のそれだった。アニメを編集するシーンや、同時進行するシーンのカットも印象深い。もっとカットそのものが強い作品増えろ。

 

・劇場版 きんいろモザイクThank you!!

Thank you.他にいうことはないです。原作も2年前には終わると思って覚悟決めてたしまして劇場版までやっていただけるとは。本当にありがとうございました。

 

●本

DMMのフェアもあり例年になくいろいろ読んだ。今更?なものがあるかもしれんが本に関しては過去凄いといわれたものだけでも数多すぎて読み切るのは無理だししゃーない。著者は敬称略。

 

・美の起源 共立出版 渡辺 茂 著

研究としてイグノーベル賞とる人の本が面白くないわけがない。美とは何かを文化的、哲学的、科学的に模索していく。まだまだ発展途上の分野だがその研究の一端を知れる本は貴重。

 

・名画を見る眼 岩波文庫 高階 秀爾 著

ルネサンス期から印象派出現までの時代の15点の名画を取り上げ、そのの見どころとその解釈、時代背景、後世への影響などの知識が紹介されている。絵画をどう見ればいいか、というのは人それぞれであろうが研究者レベルの人がどう見てるかということ自体が参考になる。美術史が最低限程度頭に入っている方がいいとは思うのでそこは別の本で賄った方がいい。研究者目線ではあるので美大の描く人から見た目線等の本があれば教えてください。

続編や「日本美術を見る眼(岩波現代文庫)」も面白い。

 

西洋音楽史 中公新書 岡田 暁生 著

大体ドイツのせいで堅苦しいイメージあるクラシック。それは教会音楽から受け継がれていき、庶民にも広がったりもしている音楽である。どういう過程を経て進歩してきたのか、キリスト教史も踏まえてなるべく中立の立場で話が展開されるので作家ごとの特徴もなんとなくつかめるのではないか。自分もまだ聴いたことのない著名な曲はあるエアプだが、経緯が分かると面白く聴こえるのでぜひ読んで聴いていただきたい。

 

・ものづくりの科学史 講談社学術文庫 橋本 毅彦 著

標準化は現代の工学に重要であるがその歴史と発展を読み解く。機械加工関係にかかわっている都合知っていることも多かったが、工作機械登場以前の歴史等は詳しくなかったため全体の流れを知ることが出来面白かった。

 

・中国思想史 レグルス文庫 森 三樹三郎 著

東洋思想に明るくなかったため読んだ。諸子百家儒家道家などの知識がない初心者でも説明が分かりやすく理解できる。歴史にのっとり中立の立場で読めるのでお勧め。清代までで共産党中国の思想はほぼなしなのだけが欠点。

 

・類似と思考 ちくま学芸文庫 鈴木 宏昭 著

論理的思考とやたらめったら言われる昨今だが現実の人間はほとんど類似(アナロジー)で試行している。自分自身も論理的に考えれているなんて全然言えないと思う。というかできている自信があるなら数学者にでもなってる。めちゃくちゃすごい数学者や理論物理学者以外は出来ていないだろう。

有名なトランプの論理ゲーム(表が子音と母音の時裏が英字か数字かというやつ)やベイズ推定の問題に引っかかる事例を出しつつ論理的に考えれていないことを示す一方で人間の類似の拡張性や適応方法は簡単にプログラミングで実現できるほど単純ではないことも提示されている。人間がどのような思考をしているかについてのモデルを作者の持論ではあるが解説している一冊。言語に由来する要因等、結構面白い考えがされているところが多い。自分の考えを見直すうえで副読本たりえるかもしれない。

 

・法と社会 中公新書 碧海 純一 著

・現代法学入門 有斐閣双書 伊藤 正己 加藤 一郎 編

基礎共用レベルの法学すら大学一回生でやっとかなかったので今更。法が何故そもそも生まれたのか、英米法や大陸法はそれぞれどのようにできたのか歴史、社会に紐づけて解説されている。大陸法的な法構造は素人でも何となくつかめるが、よくネットで批判される判例主義の重要性がちゃんとわかる。素人目には個々の法ばかり注目されがちだが、情報化により急速に進歩していく社会だからこそどういう過程で法が変わってきたのかは被選挙権ある市民として学ぶ重要性を感じた。

 

・論より詭弁 反論理的思考のすすめ 香西 秀信 光文社新書

「は?」となる人が多いかもしれないが序章だけでいいので読んでほしい。「論理はすべてを解決する」という人間が多そうだがどれだけ正しくても自分に決済権決定権がない実際の人間関係や立場関係においてそれがいかほど役に立つだろうか。少なくとも資本主義社会でやっていくうえで持っておいた方がいい発想というか考え方の一部があるのでとにかく序章だけ読んでみてほしい。別に論理を捨てろというわけではないので。

 

・全てのアイドルが老いない世界 伴名 練 著

伴名練の中編。アイドルに対する設定の作りこみ方とキャラクターのやり取りが良すぎる。編集系のが多いけどもっと自分自身で書いてほしいというわがままなお願い。

百合姫表紙の小説もどこかでまとめて発刊していただけないかな。

 

小説が少なすぎたので数増やしたい。

 

おわりだよ~