きゃまきのブログ

アウトドア好き陰キャがライフログ残すだけ

2023年よかったもの

2023年のよかったものを備忘録として整理。

 

●音楽

・星座になれたら(結束バンド)

・光の中へ (結束バンド)

 上半期は結束バンド曲しか聞いていないぐらいの勢いでそれぞれSpotify再生1位4位だった。「星座になれたら」はなぜ文化祭ライブのタイミングであの歌詞になるのか、解読不能なまま一年過ぎてしまった。誰か助けてくれ。「光の中へ」はもっと騒がれていいクオリティと思う。歌詞の解像度の高さとめちゃくちゃキレイに音ハメされてるメロディラインの両立が凄すぎるよね。リードギターもベースも結構自由に動いてるのにグルーブ感はしっかりあるし。

 総集編自体にそんなに関心ないけど新曲出るとは信じています。

 

・RE Aoharu (Blue Archive Original Soundtrack)

・Unwelcome School (Blue Archive Original Soundtrack)

 今年のSpotify再生ランキング2位と3位。ということで今年の音楽は結束バンドとブルアカの年でした。ブルアカもはまじ先生がやってるのをみて始めたから実質はまじあきイヤーかもしれん。今時は「"曲がいい"なんて当たり前」という贅沢な時代だが、個人的にブルアカBGMはめちゃくちゃ相性がいいのか刺さりまくっている。EDM~kawaii future bassのグラデーションに位置する曲が好きなのとピアノ調主体の曲が好きだからか?

 その中でも「RE Aoharu」は上述の要素全部ある感じだから特に聞きまくっていた感じ。「UnwelcomeSchool」はサントラに入ったので改めて聞きたくった。"遍くmemeの始発点"の名は伊達じゃなくブルアカを知らない人もなぜか知っている曲。それだけの力ある曲だろうし、動画BGMとして採用されたりする機会も増える気がする。

 

・春日影(MyGO!!!!!)

 地味にBanG Dream!にハマっています(今更?)。MyGO見て昔のも見てそのまま曲も聞いている感じ。カラオケで「なんで春日影やったの!!!」やれる時が来るかもしれないことを考慮し春日影をよく聞いている(カスの動機)ので今年の曲としてはこれが選出されているが、「Neo-Aspect」とか「キズナミュージック♪」あたりもいっぱい聞いた年。Roselia,ポピパの曲好き(だから今更?)。

 

 全体的にはまってるコンテンツが中学生すぎるだろという気がしてきたが見ないふりをすることにした。上にあげたコンテンツは来年も動きあるだろうから楽しみだし新たな楽曲を発掘するのをもう少し進めたいな。

 

●アニメ(映画含む)

アイカツ!10th STORY 未来へのSTARWAY

 全体を通して本年最強の作品。基本的には感想書いた通りだが、年初の作品なのにいまだに引きずっている。具体的には朝起きて「会社行きたくねぇ~~~」ってなってると脳内の星宮が「これまで頑張ってきたんだよね!」って言ってくるんですよね、2~3日に1回は。で星宮を裏切れないので出社するという。会社は俺が出社柱している真の理由を知らない。作品の出来も俺の精神状態もヤバいなということを一年間ひしひしと感じてました。

kyamaki08.hatenablog.com

 

・ポールプリンセス!

 実質プリティーリズムだしこれ2013年だろ(?)。単体でブログ書こうかと思うくらい良かったが、時間なくてかけていない。Webアニメパートが一クール目に相当するとしたら劇場版は二クール目の終盤部分が流れていたと思っていて、(根本的に尺が足らないので当たり前だが)単純なストーリーだけで言えば描写が足りていない。なのにポールダンスショー見れば二クール目前半「存在しない記憶」が浮かび上がる。(以下しばらく妄言)ノアは伝統の呪縛からユカリの影響で解き放たれて、激しい演技もできるように幅が広がったみたいな回想があった気がする。ミオは憧れに対して変身やなり替わるという形で満たそうとする側面が強いもポールダンスでは自分だけ運動オンチでついていけてないみたいな悩むシーンがあって、自分の好きなことを改めて分析したら世界観の創作という形でチームとしてもショーについてもクオリティを上げれることに気づく回があった気がする。(だからこそ、映画では同化ではなく世界観の構築についてこだわりを持ち衣装づくりはヒナノには手伝わせなかったし、そういった作りこみがサナから認められたシーンも唐突ながら入ってきた。)これまでの3DCG技術の集大成の映像ですべての情景を思い浮かばせれるというのは一つの到達点の形だと思う。プリティーシリーズは新しいアニメをやるらしい?のでまた来年からも楽しみ。

 

君たちはどう生きるか

もう伝記だろこれ、とか思いながらもめちゃくちゃきっちりジブリ冒険譚してた。流石に最後のジブリか?と毎回言いつつ今度こそほんとに最後かもしれない。

 

●映画

・エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス

 劇スか?と思いながら見てた。いやテーマは全然違うけど。とはいえマルチバースを疑似フィクション世界として映像化し境界線を曖昧にさせるというのはかなり日本アニメ的な発想のシーンづくりだよなあと思いながら見てた。マルチバース設定は出てくるトンチキ映像の理由付けだけでなく「今自分がいる世界で頑張る」というメッセージとキレイに合わせてまとまっていたところも良かった。「スイスアーミーマン」の監督と知ったときはすべて納得してしまった。

 

全然映画を見ていない気がする。ジョンウィック4もごじまいも翔んで埼玉も見にいこうとおもいつついけてない。映画に対するフットワークってどうすればあげられるんだろうな。

 

●漫画(非4コマ)

新枠

・SPUNK -スパンク!-

 新井英樹先生の凱旋。SMバーが舞台だが単なる一性癖の話にとどまらない。欲望や感情の持つ力強さを描きながらそれは切実さと滑稽さの表裏一体(あるいは直線状?)であり、その処理の仕方や付き合い方といった一般的な事例に自然と拡張されているように感じた。「なんでこれまでと打って変わって急にSMというテーマなんだよ」と読む前は思ってたけど読んだら「そりゃこの人が描くしかねーわ」と納得してしまった。

 

・鵺の陰陽師

ジャンプで義務教育を終えきららで高等教育を終えた人間だが最近立ち返ってジャンプを買うようになった理由の一つ。一個一個のシーンはまあ合理的な理由あるんだけど、シーンの連続性やテンポが限りなく独特、というか歪の一歩手前。読者がギリギリ離れないとんでもないバランス感覚がある。そしてそれが人を引き付けてる。音ゲーだと「ハネリズムと三連符とかBPM迷子の曲なのに叩いてて楽しい」みたいな。リズムの問題だから「これ俺しか好きじゃないだろ、アンケで支えないと」って(失礼だけど)みんなが各々思ってて結果掲載順は上位みたいな感じがする。ただ話自体はもちろん、おそらく作者が素直なんだろうなと感じられるところが万人に受けいれられてる?気がする。マジで感覚でしか話せず語りづらい。そしてそれが漫画としての面白さに合致しているんだろうなという作品。

 

・暗号学園のいろは

西尾維新の強みをあまりに活かせすぎている題材。謎解きを能力バトル扱いにすることでキャラの掛け合いだったり言葉遊びの上手さという強みをそのままバトルシーンにまで持ち込めていて無駄がない。さらに週間というページ数制約がテンポの良さを引き出してかみ合っている。小説も含めて(というのも変だが)最高傑作まである。作画側もジャンプ&西尾維新原作向けの構図を矢継ぎ早に繰り出すのが巧くて少年漫画度が高い。掲載順怪しいけど終わらないで...

 

・きみだけがほんとう

あらすじ(ヤンマガWebより)

 幼い頃のトラウマにより、女性に触れられなくなってしまった男子高校生・力丸。そんな彼には、ひとつ下の双子の幼馴染みがいた。姉のカガミと弟のキョウ。背丈も顔も似る2人と力丸には、とある特殊な事情が…? 成人漫画界の実力派・やっそん義之が描く異色の双子ラブ・ロマンス!

 このあらすじの設定は今のところポルノ要素にしか活かされていないが、男の娘版双角カンケイになり得るかもしれねえ...と思いながら読んでる。「ホンマか?」とか「全然ちげえだろ」とか「だからなんだよ」という批判はすべて無視。おれはやれると思っている。あとエッチだし。

 

継続枠

・Thisコミュニケーション

あと数回で終わっちゃいますね...

kyamaki08.hatenablog.com

単なるディストピアでのみ成立する話ではなく「皮肉に満ちた喜劇」(=劇的アイロニー?)というのは現実でも成り立つなというのがSPUNKの「切実と滑稽」と我が仕事からも強く感じた一年。そして両者ともある意味で俯瞰的に見れれば笑い飛ばせる」というのがそれなりに有効としている(絶対的な結論ではないだろうけど)のが結構共通していて面白いなとかいう謎の感心を一人でして一人で頷いてた。仕事で裏目ったり変な失敗の仕方した時も「草」が前に来るようになった。嫌な成長の仕方だ...

 

・踊り場にスカートが鳴る

今年はアニメ化や劇場アニメ化が盛んだった百合姫だが、百合姫でダントツで一番面白いマンガです(断言)。社交ダンス、コンプレックス、高校生活、百合という不安定な状態(なんかよくない書き方だが漫画を読めばこの感覚分かると思います)での葛藤と切実さをきめ細やかに表現していく良作。設定の上手さが前提にありながら話の展開も勢いが落ちるどころかどんどん加速してる、百合姫期待のホープ

 

 

四コマ漫画

新枠

・きもちわるいから君がすき

きもすき、きもすぎ~!!!!!!!一旦、親友の下駄箱の中で考えよう!!!! きもちわるいから君がすき 2巻発売中!!!!!!!!!

…いや真面目に面白いので読んでください。

 

・マグロちゃんは食べられたい!!

異種族コミュニケーションコメディとかいう題材をここまで真摯にやり切った作品はないと思う。よく二年もネタ尽きないなあとずっと感心していた。そのうえで全く異なる考え方にどう向き合うのか。実際の話だと取り返しがつかない以上選択の先延ばしが有効ではあるのだろうが、物語を畳むとなった際に一つの解を逃げずに提示し、しっかりと表現されていたのは素晴らしかった。終わってしまったのは悔やまれるが4oty1位にふさわしい作品だった。

 

継続枠

・星屑テレパス

アニメよかったね。FOD入ろうちゃんが床ペロするシーンは笑いなしには見れなかった(邪悪)。一方で表現面での発見も多くアニメチックな四コマがアニメになると漫画チックな感じのままみたいに思ったのと、四コマは雑誌紙面の都合上下の動きに強い一方でアニメは意外と苦手にしているのかなとロケット発射のシーンを見て感じた。なんというかアニメを見るときは目線を動かさないのと縦横比の都合による窮屈さがある。一方で奥行方向の表現には優れていてトラックアップとかと合わせた没入感(前後の動き)を共有できるのかなと。優れた四コマとアニメ表現を比べるからこそ見えた新しい感性で、星テレじゃないと考えもしなかったね。漫画の方も「悪い宇宙人」編が湿度高すぎて出力がヤバい。

 

今年忙しすぎて4otyの選評忘れました。すみませんでした。

 

●本
・ペスト(著:カミュ)

メチャクチャいい小説だった。不条理での混乱とそれに対しどう向き合うかにきわめて真摯だったと思う。

 

・自然のしくみがわかる地理学入門(著:水野一晴)

・自然のしくみがわかる地理学入門(著:水野一晴)

講義受けとけやと思われるかもだがなんか必修かぶってた気がする。で本で読めるらしいと知って読んだ。めちゃくちゃ面白かった(小並感)。最近Geoguessr世界マップもやってるのでそのあたりもあってかよかった。単位の話もあれど普通に人気講義になるわなという感じ。

 

・山が楽しくなる地形と地学(著:広島三朗)

地学関係多くない?登山するときに地形的な見方もできる方が楽しいだろうなと思いつついい感じの本をちゃんと探してこなかったが結構ちゃんとした本見つけれてよかった。

 

・近代美学入門(著:井奥陽子)

美とはなにかという哲学的問いに対しアカデミックの観点から歴史的に振り返ってきれいにまとめられていた本。芸術と技術、その分離がかなり近代的な発想であることや、よくある作者と作品はどこまで関連付けられるべきかといったことについての学術的見解など面白いテーマが多かった。

 

なんかいろいろぬけている気がするけどまあこんなもんで。今年もお疲れ様でした。